か ば 桜


産地:北海道・東北  気乾比重 0.69


さくらと称する材は他にみずめ・あさだ・山桜・しうり桜などがあるが、桜の花をつけるのは山桜のみで他は材の色からさくらと呼ばれている

生産量としてはかば(マカンバ・雑かば)が大半を占め、みずめが若干出る
近年、出材量が激減し、入手が難しくなっている
いずれも長尺材はまれで1.8〜3メートル程度の乱尺材になる。辺材は淡紅白色、心材は桃色から紅褐色、肌目は緻密で堅く塗り上がりが美しい

Comment

建築材に使われる色にも流行はありますが、たいていはオーク色といわれる茶系が基調になっているようです
木材は褐色の樹種が多いので当然とも言えますが、「木が好き」とおっしゃる方には、かば桜のピンク系を好むファンが数多くいらっしゃいます

肌理の細かさはほれぼれするほどで、、暖かみのある上品な色調や艶と相まって、特に洋間にはおすすめです
価格はけっして安くはないのですが、「想像以上に良かった」と言われるのも、この材の特徴かもしれません

手をかけるほど良くなるのもかば桜ならではで、通常よりもワンランク上の塗料を使い塗装回数も増やすと、さらによい仕上がりになります
素材そのものが、芸術品のレベルにあるのかも知れません


アレルギー・過敏症の人へ

薬剤等の添加物は一切使用されていないので安心してお使いください